至聖所とは、神が宿っている場所でした。至聖所には、翼を上のほうに伸べ広げる二つのケルビムは、あかしの箱を覆うふたの上から見下ろしました。二つのケルビムの間のスペースは「贖いのふた」と呼ばれています。「贖いのふた」は、神が私たちに恵みを授けてくださる場所です。大祭司がこの「贖いのふた」にイスラエルの民のためにささげられた「いけにえの血」を七たび振りかけたので、あかしの箱の覆いは血で染まりました。
贖罪の日、大祭司だけが年に一度、イスラエル人の罪の赦しのためにいけにえのやぎの血を携えて、至聖所に入ることができました。神の家である、幕屋の至聖所は、罪人の咎を消し去るために、いけにえの頭に手を置いて、そのいけにえの血を取らない限り、入ることができない聖なる場所だったので、そうしました。
神は、このように「贖いのふた」の上に降りて来られ、イスラエルの民に神のあわれみを授けました。これを信じる人々に、神の祝福と保護と導きが始まります。それ以来、彼らは神の真の民となり、至聖所に入る資格があります。