Rev. Paul C. Jong
目次
はじめに
1. 人間の原罪とは何か (マルコ 7:20-23)
2. 福音は血だけで成就されたのか、それとも水か、あるいは両方か (出エジプト 12:43-49)
3. バプテスマのヨハネの働きと罪の贖いの福音との関係 (マタイ 21:32)
4. 「新しく生まれる」ことの本来の意味 (ヨハネ 3:1-15)
5. いけにえは変わった (ヘブル 7:1-28)
6. 世の罪を取り除く神の小羊 (ヨハネ 1:29)
7. 行いによる罪をすべて消した贖いの福音 (ヨハネ 13:1-17)
8. 世の罪に打ち勝つ原福音 (Ⅰヨハネ 5:4-9)
この本でいう原福音とは、「水と御霊の福音」という、もともとの福音をいいます。しかしながら、これまで大部分のキリスト教徒は、水と御霊の福音が事実、本来の福音であることを知らずにおり、その結果、「半分だけの福音」を信じてきたのです。ですから、信仰において何の進歩もなく、霊的に成長することもできずにいるのです。そうした人の信仰は不完全なままで、律法主義や神秘主義に陥っていました。そのため、助かることができず、心に罪を抱えたままで生きているのです。そうしたキリスト教徒は心に罪がそっくり残っているのですから、霊的力などもてません。無力なキリスト教徒になっているのですから、この世での生もまた無益です。今日のキリスト教は原始教会時代以後、半分だけの福音を信じてきたといえます。ですから、手遅れになる前に今、誰もが原福音を再発見し、神の真の愛を知り、そのまことの愛を信じなければなりません。